京都 長岡京市 庭師
梅鉢園(うめばちえん)梅野です。
(庭・庭園・ガーデニング)
今日は
建仁寺垣の作り方をお伝えします。
建仁寺は京都市東山にある禅宗寺院臨済宗の総本山です。
開祖の栄西はお茶を始めて日本に持ち帰った人としても有名です。

竹の青さと真っすぐに伸びたフォルムは目隠しではあるものの
見入ってしまう美しさも兼ね備えます。

当初はホームセンターで買われたトレリスをお施主さんが日曜大工で取り付けされて
おられましたが、老朽化し目隠しと美観を兼ね備えた垣根で建仁寺垣をご提案いたしました。

まずは取り外します。こちらの場合はブロックの上に金具を取り付けておられましたので、そのまま再利用させていただきました。できるだけリーズナブルで再生可能な物はリユースさせていただきます。

柱を立てていきます。今回は角材ですが、丸太を使用する場合もよくあります。

木材のため腐らないように防腐塗料を塗っていきます。
竹も冬場の水を上げてない時期(11〜2月)の物を使うと腐ったり虫がはいりにくくなります。条件によりますが大体7〜8年位の耐久性があります。

押別という竹を割った立子をはめていきます。
この場合は機械を使用する場合もあります。

ブロックの水平が保たれてなかったので1枚ずつ微調整をしながら
はめこんでいきます。

高さは1.8mと1.5mで目隠しで境界を作りながらも圧迫感なく近所との景観を共有していきます。

竹の当たる部分は中の節を抜いたり加工しながらの作業となります。

菊割りという竹を割る道具を使って加工していきます。
「竹を割ったように真っすぐな性格」ということわざがありますが
実際には竹を真っすぐ割っていくのには技術が必要となります。

竹を割ってから同じサイズに微調整しながら、トゲやバリなどがないように
ナタで表面加工していきます。見えない所にもきちんと手を加えていく事が職人
に求められます。

最後に釘を打った所を縄で結びながら隠していきます。
境界の「用」と見た目の「景」を兼ね備えたファサードが完成しました。
庭造り
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造園業
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